月の残業150時間以上働いた結果として何が起こるのか(ブラック企業と思うのは自分次第)

シゴト

少し前のことですが、会社の危機的状況もあり過酷だった日々を今でも思い出す。
出勤時間は、9時~18時(休憩1時間)だが、帰宅は夜中の2時か3時くらいが平均。
週休2日制だが月の内2日は最低出勤もしくは自宅で作業をすることも多かった。
ということは、残業というかもう1日(8時間)働く感じになる。
残業8時間×20日=160時間、プラスして休日の夜間などに対応するとプラスで10時間程度と考えると、150時間~160時間の残業をしたことになる。
そして、残業代はない。制作会社でありがちな、みなし残業だ。
その状態が約3か月ほど続いた。

ひえ~、今この記事を書きながらもこれはかなり辛い。

ブラック企業の境界線は、個々の判断で分かれると思う。
客観的に見れば、これは完全なブラック企業だろう。
だけど会社を成長させようと頑張っているときは、何時間働こうが会社の未来のためという気持ちで働ける。
その時は、力を入れて取り組んでいたサービスをやめないためにも、少しでも利益をと思い、営業、ディレクター、コーディング、WordPressやMovableTypeなどのCMS構築やECサイトのリニューアルなど、外注はできるだけ使わずに自分のできることは自分でやった。何か受託の制作を自分が頑張って会社をみんなをサービスを守らないとという使命感に追われていたような気がする。
ちなみに私は、創業メンバーではあるが代表者ではない。

ただ、一転して会社に未来を感じなくなった段階で、そのやる気は一瞬にしてなくなり、ただただ単純に憂鬱な気持ちになってくる。

心がすり減ったとき、主に3つの変化があった。
※今、頑張っている人が徐々にそんな状態になってしまっていなか見てみてほしい

1)他人に厳しくなる

・言葉が汚くなる(バカとかアホとかダメな奴とか・・・)
・ 後ろ向きな発言が多くなる
・ 悪口・批判を言うようになる
・ 成功している人を妬む傾向にある

2)体重が増加する

痩せる人もいるが、私は太りやすいのでストレスによって食にはしり太ってしまった。
半年で約10キロ・・・
体重が増えれば、それだけ疲れやすくなり体への負担も大きくなる。
また増えてしまった体型にへこむが運動する暇もなくストレスだけたまる。
そうなると人前に出たくなくなるので、外出もしたくなくなる。
食べる・・・負のループに陥る。

3)お金がなくなる

遅くまで働くと晩御飯を買いに行ったり深夜小腹を満たすためにコンビニに行くことが多くなる。
そして口寂しいので何かを買う。そうなると悪循環で働けば働くほどお金はなくなっていく。
会社に食事などを置いている会社もあるが結局飽きるのでコンビニなどに行くとお金は湯水のようになくなり、結局「コンビニに行くために働いているようなもの」だと感じでくる。

残業代もなくよくやったなと思う。
頑張って数時間働いても自給800円のバイトをした方がかなりましだということである。

そんな状況から抜け出すために

このまま続ければ、命が危ない。
そして、大切な家族との気持ちが離れてしまわないか。
そうした不安が出てきたとき、この状況から抜け出さないといけないという危機感を持ったとき、自分の考えや仕事のやり方を変えるしかない。職場を変えても自分の考えが変わらない限りは同じことをやってしまう。
実際、転職する前も結局同じようなことをしていた気がします。

いろいろな「作業」に追われて、考えることを疎かにしてしまうこともあります。
でも、忙しさで思考停止して精神が崩壊する前に今一度立ち止まって、考えてほしい。

「その仕事を死ぬほど頑張って何が残るのか」

もし答えとして残るものが大きければ、やり抜く必要があるかもしれない。
ただ何も残らないような業務で自分自身がダメになってしまうと感じるのであれば、
たとえ売上がマイナスになったとしても逃げてもいいと思う。
それは、あなたの責任じゃなく、何も改善しようとしない会社の責任だからだ。

更に言えば、自身が倒れてしまうことで、周りに負担がいってしまい、外注先に依頼することになれば逆にコストがかかるだけなので、頑張っていたという事実が、「ただの迷惑」ということになり、本当に何のために頑張っていたのだろうという悲しい気持ちになるんじゃないかと思う。

私は、普通の人間で自信に満ち溢れているような人間ではない。
だから仕事を断ると「もう相談が来ないのではないか」といつもビクビクしていた。
でも、例えそうだとしても、やらない事を決めて「断る」もしくは「言う事は言う」勇気を持つことが大事でした。
本当に無理だということをお客様に伝えると、真摯に対策を考えてくれて融通をきかせてくれた時の安心感は、今でも覚えている。それまでの信頼関係の構築が出来ていた、仕事も評価されていたという点はあるかもしれないけども、やはり相手も人間なので限界を迎えている人に鞭打つ人はそんなにいないし、もしそれでもやれという言う人は、完全に関係を断ってしまってよいと思う。

その会社だけが選択肢ではないし、その働き方だけが正解ではない。
転職でも副業でも、いろいろな選択肢はきっとあるはずです。
心も体もボロボロになり倒れてしまったら、年齢が高ければ高いほど取り返しがつかなくなります。
今は、大丈夫かもしれないけど、本当に自分は大丈夫かを見つめなおしてほしいと思います。

無理している人は、無理していても「大丈夫」って言っちゃう人もいます。
だから、無理にでも休ませる、休めなければ話を聞く機会を作り、自分を見つめる時間を作ってあげることは大切だと思います。
人から言われても自らが気づかないと腑に落ちないものなので。


忙しいと感じている時は視野が狭くなりがちです。
そんな時こそ「冷静に俯瞰して考える」ことは、とても大事ですね。
そうやった俯瞰して考えることによって、「今の会社だけが全てではない」という考えに至れば、転職や副業などの選択肢が増える可能性もあります。
それによって、少し先の未来に光が見えてくると気持ちが楽になるのかもしれません。

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