結婚生活は『忍耐』って、本質はどうなの?

カゾク

結婚生活のアドバイスは「忍耐」だ

と、上司や先輩の既婚男性が新郎新婦に伝える結婚式の定番のイメージがあります。
シャレだとは思いつつも『忍耐』って、ただ我慢するという印象があり、それは何も改善されないまま月日が流れるだけで、ある意味見て見ぬふりをしているだけではないかと思うと、今から、結婚して幸せになる人達に向けて言う言葉かなと、ずっと違和感を感じていました。
私自身、結婚して10年が経過してみて思うのは、忍耐なんて一方が何かを我慢することは簡単ではないし、うまくいかない。多分、この「忍耐」を口に出す人は、さほど我慢してない。男性が口に出すことが多いと考えると、奥様が我慢している傾向が多い。(自分調べ)

そんな「忍耐」で片づけてしまってよいのかを自分なりに考えてみました。

「忍耐」つまり我慢することは長期的な視点でいえば生産性がない

まず考えてみてほしいのは、10年、20年、30年・・・、ずっと一緒に顔を合わせて過ごす人に対して我慢をしつづけることが可能なのだろうか。これが当たり前のような昭和世代で、熟年離婚も増えているのは、我慢するのが当たり前の時代から、「我慢しなくてもいい」という時代 になり、働き方も自由度が増し、我慢から解放されているからというのも1つ理由としてある気がする。

どちらか一方の価値観に一致させる必要があるのだろうか

ここは考え方が様々だと思いますが、完全に価値観が合う人なんていないと思う。たとえ、結婚した当時は同じような価値観だったとしても時間が経過していけば、働き方の価値観、子どもができると子育てに対する価値観など、様々な面で「価値観」の基準値は増えてきて、一人で抱えていれば、それはどんどんずれてくる気がする。
では、どうしたらいいのか。

価値観を合わせるより妥協点を見つける

価値観というのは、生きてきたこだわり ではないかと思います。なので、簡単に変わることはできないし、急に指摘してもピンとこないものです。さらに言えば、相手が言ってくれない場合もあるので、それによって対応も変わってくるような気がしています。

相手に言われた場合

先にも書いた通り価値観は『生きてきたこだわり』なので、すぐに受け止めれないことが多い。
ただ、違うと思ってもその場で反論はせず、理由がわからなければ、素直に聞いてみる。そして、これが大切だと思うのですが、必ず言われた通りに何度か実行してみる。やってみると意外とやったほうが良かったなと思えてくるものもある。
そして、言われる側だけではなく、言う側にも配慮は必要だと思う。相手が行動しているのに「やり方が違う!」と頭ごなしに言わない。それって、いきなり100%(自分と同じ状態)を求めているからじゃないかなと思ってしまう。まずは、実施してくれる人かを見極めて段階的に改善してもらわないと、その結果もう二度とやらなくなるというケースもよく聞いたりします。
どちらもお互い妥協して、やっと価値観の違いがあってもバランスがとれるような気がしています。
妥協というとネガティブな言葉に感じますが、大切な人のためであれば、その人と同じことをしてみようと相手に行動を寄せることと同じような気がしています。
きっと恋愛ではできたのであれば、結婚生活でもできるはずですよね。

相手が言ってくれない場合

指摘をするのが苦手も人もいますよね。だたし、言わなければ伝わらないこともたくさんあります。
後になればなるほど、言いづらくなり、後になればなるほど、問題も大きくなっている可能性が高いです。
だから、話し合いの時間を決めて「家族の改善計画」みたいに、今のうちに改善したいことをリストアップしておくと良いかもしれません。ただ、相手によっては話し合いのテーブルに着くまでに苦労はしそうですけど。。。
(私は、前者の言われる立場だったので事例が少なくて申し訳ないです)

では、指摘を受けた側と指摘をした側の心構えとしてはどうしたら良いでしょうか。

指摘を受けた側

「やってあげた」「手伝う」「言われたからやる」みたいな意識は捨てること。
さらに言えば、やったんだから「感謝してほしい」みたいなことは考えない。
極論でいえば、自分のことでもあるので、当たり前ですよね。

指摘した側

「100%を求めない」「やっているという状況を評価する」「習慣化させるために”たまに”感謝」
なぜ感謝は、毎回ではなくたまになのかというと、毎回感謝の言葉を言っていると、感謝がないことに違和感を感じる傾向が出てくるのと「あなたのためにやってあげている」という意識が働いてしまうので、主体性がでない傾向があると思っているので、あくまで『当たり前のことをやっている』だけど、たまに感謝するというのが効果的だと思います。(調子にのらせないということですね ※特に男性)

日々の生活において、相手の行動で気になることや嫌なことは、早い段階で洗い出して、妥協点や落としどころを見つけて解決をしておかないと、ただただ我慢しているのであれば、今はよくても将来うまくいかないかもしれませんし、精神面で健康を損なったり、楽しく生活ができなくなるかもしれません。
こうしたことは、時間は解決してくれないし、逆に悪化するだけなので、なかなか難しいことですが、早いうちに改善しておきたいですよね。
仕事に置き換えても改善は早いほうが、費用改善や売り上げアップにつながるのと同じだと思います。
ただ、仕事と違うのは簡単に切り捨てたり、離れたりするのが難しい部分はあるかもしれません。

その価値観に、こだわる必要ありますか?

靴下は丸めて洗濯かごに入れずにちゃんと表にして伸ばして入れる、靴はそろえる、トイレットペーパーがなくなったら替える、シャンプーなどなくなったら詰め替える、ゴミ捨てにゴミをまとめる、そんな日常のちょっとした気になることで、パートナーから「許せない!」と思われる日がこないように、明日からちょっと意識してみましょう。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP