働き方が多様化する中、昭和の時代にくらべて、育児に参加する男性は増えているのは事実だと感じます。
「イクメン」という言葉ができたことにより、男性が育児に参加する事がプラスに働くようになったことは、とても良いことだと思います。
ただ「イクメン」という称号が欲しいがために勘違いしている男性も多くいるのではないでしょうか。
まず家事・育児は誰がやるの?
前提条件として、別に育児は女性がやるものと決まっているわけではない。更に家事においても料理、洗濯、掃除、細かいところで言えば、なくなった物の補充など、ここについても女性がやるものと決まっているわけではない。
子どもが増えれば増えるだけ大変だし、手間もかかる。誰がやってもいいし、手を抜くのもやっている人が決めればいいと思う。
ちょっとだけ手伝って、やった気になっていないか?
休みの日に子どもと遊ぶとか、帰ってきたら子どもと一緒にお風呂に入るとか、オムツ変えるとか・・・そんな断片的な小学生ばりのお手伝いをしただけで、「俺ってイクメンだよな」という人も中にはいる。
なぜ、男性はそれだけでやった気になるのだろうか?
一番良く耳にする男の言い分は「俺は、仕事が忙しいんだ」「仕事を頑張っているんだ」という理由じゃないかなと思います。それで、育児や家事は少し手伝ってサポートしたつもりになっている。
それは、育児・家事を甘く見ているんだと思う。育児もそうだけど家事だって、料理は、毎日献立考えるの大変だし、洗濯だって、掃除だって、子どものめんどう見ながらだと更に大変。子どもが二人もいれば、もうカオスなので、イライラはつのるばかり・・・
もちろん稼ぐために仕事をするのは大事だけど、仕事の場合は、息抜きできる時間もある。
例えば、仕事終わりに飲みに行ったり、昼ご飯は好きなもの食べに行ったりと発散する場を作ることは自分次第です。でも、子育てでいえば、特に新生児の場合は、待ったなしでトイレ休憩も許されない状態・・・
そう考えると個人的には、仕事の方がかなり楽だと感じています。もちろん仕事における責任はあるので、すべてにおいて楽だとは思いませんが、気を抜けない状態が常に続くと考えると心身ともに疲れるのは事実。
※業種によっては、縛られる時間もあるので、やむない人もいると思います。
イクメンという称号から“当たり前”の行為に
まず「妻が喜んでくれている」という状況の場合は、まだまだ家事・育児に積極的に参加しているとは言えないと思います。「家族にとって当たり前」「自分自身も当たり前」になって、はじめて家事・育児に積極的に参加しているという事になるのではないでしょうか。
いきなり全部はできないので、少しずつ家事・育児に参加する中で、妻と話をして、素直に要望などを受け入れ、家族の中で、自分のできることを見つめていくことも重要だと思います。
後は、妻への理解というは、とても大事だと感じます。自分がやってもないにできるだろは、一番ダメだし、無理してないか声かけも必要だと思います。きっと仕事においても部下や従業員に対して、同じことが言えるのではないかと思います。
円滑なコミュニケーションは、まずは相手への理解から始まるものなので、それは、夫婦関係だろうが仕事だろうが関係ないです。
称号なんてものは、後からついてくるものです。そうなったとき、きっと周りから「イクメンですね」と言われると何となく安っぽく感じて否定したくなるのではないでしょうか(笑)
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